自傷行為

進撃の巨人の世界で人間が巨人に「変身」する際、共通する特徴として自傷行為が引き金になる点があげられる。

エレンは初め自分の巨人化能力について自覚しておらず、榴弾砲による攻撃で仲間とともに命の危機に晒された場面で無意識に左手の親指の付け根を噛み切って出血した。その直後にエレンは巨人の上半身骨格と筋肉の一部を出現させて榴弾を防いだ。なぜ引き金が自傷行為であると無意識に理解していたのかはエレンの父であるグリシャ・イェーガーが施した注射と関係があるようだが、9巻までの時点では解明されていない。

井戸の底で巨人化実験を試みたエレンは何度手を噛んでも巨人になれず、「変身」するためには自傷行為だけでなく巨人化するための目的が必要であるとハンジは推測している。女型の巨人の正体を知って戦うことを躊躇したエレンは、自分の身が危険に晒されているにも関わらずしばらく巨人化できなかった。最終的には戦うことを決意して巨人化できたため、精神状態にかなり左右されると思われる。

なお自傷行為の対象は手や指であることが多いが、これが他の部位でもよいのかは作中では読み取れない。必ずしも歯で噛む必要はなく、刃物でも条件を満たすことはできる。

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