死に急ぎ野郎
時折登場する、エレンのあだ名。
訓練兵団時代にジャンがエレンをこう呼んで挑発したことに由来する。
エレンは幼年期から調査兵団の一員として壁の外を探検することに憧れて目標としており、更にシガンシナ区壊滅で母を巨人に食われてからは巨人殲滅への執念が加わり、壁の外に出て巨人を倒すことに対する強固な目的意識を持つに至った。
その一方、訓練兵団で成績上位の者の多くは特権階級の憲兵団に入ることが目標であり、内地で安全な暮らしを手に入れるため、または名誉や高待遇に惹かれて上位に入れるよう努力している。したがって彼らの目から見て「壁の外へ出て巨人と戦うべきだ」と公言しそのための鍛錬を惜しまないエレンの姿は自殺志願者そのものであり、到底理解できないといった風に描かれていた。
エレンと対立関係にあったジャンはそのようなエレンを「死に急ぎ野郎」と評し挑発するが、サシャいわく「ジャンの遠まわしな愛情表現」だそうだ。
女型の巨人が「死に急ぎ野郎」という言葉に反応したことから、アルミンは女型の巨人がエレンのあだ名を知っている人物、すなわち訓練兵団の同期ではないかと推測する。