ユミル

「進撃の巨人」の世界設定は現実世界の北欧神話をモチーフにしている点が見られますが、ユミルはその最たるものの一つです。

第34回の壁外遠征に参加したものの、仲間とはぐれ馬を失い絶望的な状況に置かれたイルゼ・ラングナーは、森の中で巨人に遭遇します。死を覚悟したイルゼですが巨人は彼女を食べず、かしずくような仕草をして「ユミルのたみ」「ユミルさま」「よくぞ」という言葉を発します。

現実世界において、ユミルは北欧神話における国産みの母であり、霜を司る巨人です。ユミルはやがて神との間に設けた息子であるオーディンらの手によって討たれることになりますが、その血は洪水となって世界を押し流した後に海や川となり、死骸は大地となり大樹ユグドラシルが根付き、髪が森になったとされます。

ユミルにはオーディンのような神の他に純粋な巨人もたくさん産んでいましたが、ユミルが滅びた時の洪水によってほとんどが死に絶えました。唯一生き残った巨人の夫婦がユミルを殺したオーディンら神々を恨み、ここから巨人と神の対立構造が始まります。

進撃の巨人においてユミルが何をさすのか長らくわかっていませんでしたが、104期訓練生で当初から姓名未詳であったソバカスの少女がユミルという名であることが明らかになりました。その名を聞いたハンジが驚いていることからも、この繋がりには物語的に大きな意味がありそうです。

彼女自身にも謎が多く、クリスタに執着するには何か隠された理由があること、一般人が知らない海や海水魚に関する知識を持ちあわせていること、ライナーが読めなかった缶詰のラベルを読んでみせたことなどから物語の謎を解く鍵を握る人物と目されています。

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