(34)戦士は踊る

ようやく女型の巨人を捕獲してやっと一安心・・・かと思いきや、崩れた壁の隙間から超大型巨人が顔を覗かせたところで終わっていた前回。

今回は物語の核心へ一気に迫る内容です!

 

女型の巨人の肉体を操っていたアニは謎の発光現象と共に水晶のような硬質の物体の中に閉じこもり、外部からの干渉を遠ざけてたまま眠り続けています。

このままアニが死んでしまったら・・・? 何の情報も手に入らなかったらどうなる・・・?と危惧するハンジ分隊長ですが、今はもっと大きな脅威が目の前に迫っていました。

 

壁の隙間から見える超大型巨人ですが、これまでエレンと敵対した「あの」巨人とは別の個体です。よく見ると顔が違います。

そして、この巨人はなんと壁の向こう側にいるのではなく、壁の「中」にいる!そして眼球だけを動かしミカサの方を見ました。生きてる・・・!

 

ハンジは驚愕のまなざしで下から巨人の顔を見上げますが、とっさに脳裏を横切る思考は

「アレは・・・たまたまあそこだけにいたの・・・?」

「もしそうじゃなきゃ 壁の中すべてに巨人がぎっしり?」

「壁の中すべてに 巨人が・・・?」

 

以前ハンジが言っていましたね。見えているものとその本質は全然違う。

壁は巨人から人類を守るために建造されたのではなく、巨人を閉じ込めるために作られた・・・?

作中でもっとも大きな謎のひとつである壁の起源や建造方法について、新たな展開です。

 

ハンジの肩を掴み、あの人物が言い放ちます。

「あの巨人に・・・日光を・・・当てるな・・・」

 

 

ニック司祭・・・!これは意外な展開です。

今までこの宗教団体は現実が見えず平和ボケした妄想集団として作中ではこき下ろされてきましたが、とんだ食わせ物でした。

ニック司祭はあの巨人について知っています。そして日光が巨人の活動エネルギーであることも。

それを知った上で情報を隠し、「聖なる壁に手を触れるな」の一点張りで壁の強化や地下道の建設を妨害していた。

根拠薄弱でありながらも教団が支持母体を拡大し発言権を持てた裏では、王権と教団の間で政治的な駆け引きがあったことは明白。

そしてそのことは調査兵団には一切知らされていない。

 

ハンジはマジギレでニックに詰め寄り暴力で脅迫します。メガネをはずしたハンジは普段のオタっぽさが微塵もなく、目付きが変わっています。

仮にも調査兵団で分隊長を務める人物の本気の脅しです。おしっこもれそう!

が、意外とニックも根性があり口を割りません。殉教もやむなし、土壇場で覚悟を見せます。

ハンジはニックの首元を掴んだ手を緩めるしかありませんでした。

 

アルミンの考察では興味深い話が聞けます。

  ・壁は石の継ぎ目や剥がれた跡などがない

  ・壁は巨人の硬化能力を利用して作ったのではないか?

アニが水晶化したように、巨人の硬質化には汎用性がある。そのため壁を形成することもできたのではないか・・・とアルミンは考えたようです。

そして、人類は巨人によって巨人から守られていたと。

 

ジャンがいまだにエレンとミカサを引き離そうとしてますが、失敗してガックリしてます。ちょっと可愛いですね。

アルミンが目で「ごゆっくり」といった感じの合図をするとちょっと照れるミカサ。

うーん、やっぱりミカサはエレンが「好き」なんでしょうかね・・・?

 

今日の出来事について総括するため会議を行う各兵団のトップたち。ニック司祭も出席しています。

そこへ緊急事態を知らせる伝令が!

「エルヴィン団長!大変です! ウォール・ローゼが!」

 

アニの仲間がいるのではないかと嫌疑をかけられ、兵装なしで待機を命じられた104期生たち。

困惑しながらもウォールローゼ南区の施設内でボーッとしていた彼らですが、サシャの耳とミケの鼻が巨人の襲来を察知!

南方向から突如として巨人が多数接近!

 

なぜ?どうやってウォールローゼを突破したのか!?

主力部隊が不在な中、どのようにこの局面を乗り越えるのか・・・!つづく!

 

 

今回、物語は大きく動きました。壁の中には巨人がぎっしり詰まっている。

となると、巨人は人類が意図的に作りだした防衛戦力の要であるとも言えます。

一方で襲ってくる巨人は・・・例えば「敵」側の人類が作り出した戦力なのでしょうか?

 

しかしニック司祭は巨人に日光を当てるなと言います。

おそらく日光をエネルギーとして活動を再開するのを恐れたのでしょう。

とすると、壁を建造する「人柱」となった巨人であっても人類に敵対する存在だということになります。

 

であれば次の疑問は「壁」を建造した時、どうやって巨人を閉じ込めたのかという点です。

・巨人は最初から制御できなかったが、何らかの方法で無理やり壁の材料にした。

・巨人は最初は人類に従う存在だったが、壁の中にいるうちに何らかの変化が生じた結果、現在はコントロール不能になっている。

 

元々人類がなんらかの方法で作り出した巨人は、最初はエレンやアニのように「自我」を持っていて、例えば人柱になるため整列するようなことはできた。

そして硬質化能力を応用して壁を作り、日光が遮断されたことでそのまま眠りについた。

長く巨人化していると徐々に巨人に取り込まれてしまい、自我が消失して普通の巨人と同じようになる。

・・・こういったプロセスだとしたらどうでしょうか?

サブコンテンツ

【PR】 ヒゲ脱毛 フケ対策 ペン習字

このページの先頭へ