(33)壁
そういえば今回の作戦はリヴァイ兵長がケガでお休みです。
ケガの原因であるところのミカサはちゃんと謝ったのかな?
強すぎるキャラは扱いが難しいので色々と理由をつけて欠番になるのが漫画の宿命ですね。
緋村剣心の師匠、比古清十郎とか。
教会ではニック司祭が祈りを捧げ教えを説いています。
信者同士が肘を組んで輪になっていますが、これは壁を模しているのでしょうか?
「神聖なる壁を疑ってはなりません」
「神の手より生まれし3つの壁は 我々の信仰心を捧げることでより強固になるのです」
「神を信じる無垢な心こそが 巨人から我々を守る術であり 唯一巨人を退けられる力で」
そこまで唱えたときです。轟音とともに屋根から女型が降って来ました。
輪になっていた信者は全員即死です。この漫画はこのように、綺麗事を言うだけで行動しない人たちを徹底してこき下ろしていますね。
そりゃ念仏唱えて世界が平和になるなら苦労はしません。誰が見ても明らか、祈りで暴力は止められないのです。
教会は潰れて信者が大勢死にましたが、それでも司祭はピンピンしてます。まだまだ出番がありそうですね。
女型の巨人・・・いやアニは逃走を始めます。エレンの確保は諦めたのでしょうか?
壁を目指し全力疾走。この壁はウォール・シーナではなく、外へ向かう壁か?
ミカサが追いすがり肉を削ぎますが、アニは平地(どう見ても競馬場)に逃げ込みます。ここではアンカーがさせないので立体機動ができず、兵士は戦えません。
地響きとともにエレンが登場!兵士たちが誰も襲い掛からないところを見ると、味方だということは周知徹底されているようです。
が、とくに目印があるわけでもない上に暴走も報告されているので、実際近くにいたら相当怖いと思います。
なぁ・・・アニ お前・・・何のために戦ってんだ
どんな大義があって 人を殺せた
技と技、拳と拳の語り合い。一度は心を通じたはずの104期生同士、今は相手をただ倒すために対峙します。
アニのローキックがエレンの骨を断ち、エレンの拳がアニのこめかみを撃ちぬく。
最後に立っていたのは・・・アニ!
エレンを昏倒させたにも関わらず、それをほったらかして逃走します。もうエレンの身柄はどうでもいいのか?
爪を硬化させ、壁に突き刺して登ります。なんと立体機動装置をつけた兵士でさえ追いつけない速度でのクライミング。
遠くから見ると虫みたいですけど。
意識を取り戻したエレンがミカサを上空へ放り投げ、女型に追いつきます。
一刀のもとに右手の指を、返す刀で左指を全切断!!地面に叩き落とします!
地面に落ちた女型の首をエレンがもぎとり、完全に無力化。今度こそ人類の勝利です。
落下寸前、アニは父親の姿を思い出していました。
「アニ・・・俺が間違っていた・・・ 今さら俺を許してくれとは言わない けど・・・」
「一つだけ・・・一つだけでいい 頼みがある・・・」
「この世のすべてを敵に回したっていい」
「この世のすべてからお前が恨まれることになっても・・・父さんだけはお前の味方だ」
「・・・だから 約束してくれ 帰ってくるって・・・」
父との約束を思い出したアニは涙を流し、次の瞬間、女型の体が光とともに消失。
アニは透明なガラス状の物質の中に埋め込まれたような格好となりました。
続いてそこへ現れたのは超大型巨人。
久々の登場です。ここはウォール・シーナの隣接区ですから、やはり超大型も平時は人として街の中に潜伏している可能性が高くなります。
閉じこもったアニ、壁の巨人 謎が世界を支配する・・・
仮に逃げたとして、アニはどうするつもりだったのでしょう?
配属になったばかりの憲兵団にはもう戻れません。だとすると憲兵団に入った目的も果たせないことになります。
そもそもアニはなぜ憲兵団を志望したのか。巨人のスパイとして内部の情報が欲しかった?
王政の中枢にいる人物と接触するため?動機はいまだ不明です。
そして今回のアニの父親のセリフも気になりますね。
どうやら、父親はアニに格闘術を仕込んだだけでなく、彼女の巨人化にも関与しているようです。
幼いアニに人為的に巨人化能力を植えつけた際に父親がそれに同意し、そして後悔しているようですが・・・。
以前アニは父親のことを馬鹿げた理想主義者と語っていましたが、その理想とはなんだったのでしょう?
そのためにアニを巨人にし、格闘術を教えたのでしょうか。ならばその理想とは個人のものではなく、組織的な活動が行われているはず。
それこそが人類を脅かす敵なのでしょうか。
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