(27)エルヴィン・スミス

森の入口で巨人を足止めするクリスタら104期生たち。

班長らしき上官を除き、誰も状況が飲み込めていません。

 

森の奥から聞こえる砲撃音。ジャンは今回の作戦の目的が女型巨人の捕獲であること、そして兵団内部に抵抗勢力がいるから作戦が知らされていなかったことを看破します。

 

アルミンの分析はこうです。

エレンのように人為的に作られた巨人が存在し、壁を壊した巨人も同種のものと推定される。

優先事項はその正体をつきとめ、壁の破壊を防ぐとともに世界の情報を引き出すこと。

 

巨人を率い操っているのが人間だとしたら、その目的は何なのでしょうか?

単なる狂信的な破滅論者が壁を壊すことで人類を自然と一体化させようとしている、なんていう設定ではないでしょうが・・・。

ハンジが見えているものと本質は全然違うと言っていました。

もしかしたら巨人は人類を殺すためではなく、何か意味のある目的をもって人を襲っているのかもしれません。

 

トロスト区で巨人の襲撃が中途半端に終わった理由を「壁の破壊よりも重大なことが起こったからだ」とアルミンは考えます。

それはすなわちエレンが巨人化して暴れまわったこと。あの時エレンの巨人化を見ていた者の中に、巨人側に通じている人間がいる・・・?

 

エレンとジャンはもっと多くの人に作戦の目的と敵の情報を知らせれば犠牲は減らせたと考えますが、アルミンはそれは結果論にすぎないと2ページに渡って反論し、団長の方針を支持します。

確証のない選択をし、大事なものを捨てて事に臨める人でなければ何も変えられないのだと。

 

この作戦の疑問点は「罠は誰を捕まえるために張られたものだったのか?」ということです。

これだけ大掛かりな仕掛けを、女型が初めてその存在を知られてから1時間やそこらで準備できるとは考えにくく、前もって設置してあったことが考えられます。

エレンを重要視する何者かが接触してくる可能性はあるにせよ、それまでに現れた知性のある巨人は超大型と鎧の2体だけ。

元々は鎧の巨人を生け捕る想定だったのでしょうか・・・? だとすると単なるアンカーで鎧を貫くことができるのかという疑問が残ります。

 

女型は皮膚を硬質化させ刃を弾くことができます。「鎧の巨人と違って硬度を維持することはできない」らしいので、逆に鎧の巨人は硬質化を維持し続ける無敵の存在ということになります・・・。

 

うなじを両手でガードする格好のまま拘束された女型ですが、しばらく何のリアクションもなかったかと思うと、突如断末魔の絶叫を響きわたらせました。

鬱蒼とした木々に遮られながらも森の外まで聞こえる大音量です。

ミケの鼻が巨人の接近を感知しました。全方位・多数・同時に接近中!!どんな鼻だよ!!風向きとか関係ないのか。

 

森の周辺では囮部隊を無視して多数の巨人が一斉に森へ侵入します。目標は女型の救出か?

と思いきや、巨人たちは女型に群がり、噛み付きます。リヴァイらの必死の防戦もむなしく、巨人の群れに飲み込まれ、引きちぎられていく女型。相手の数が多すぎます。

女型の巨人の最後の抵抗は、自殺。巨人に自らを食わせてすべてを抹消しました。

 

全てを投げ打つ覚悟。巨人らしからぬ潔い最期でした・・・。

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