(11)応える

久々のハンネスさん。壁の上部から砲撃の準備態勢を維持しています。

ちょろっとかっこいいこと言いましたが本筋とは関係なさそうです。

 

エレンの巨人化を目撃した班員たちには守秘命令が課せられていますが、あれだけの衝撃的な事件ですからすぐに知れ渡ることになりそうです。

人類の保安の根幹に関わる出来事ですからね。

 

一人の隊員が、もう巨人と戦えないと恐怖を口にします。目の前で仲間が食われてしまった、食い殺されるくらいなら今死んだほうがいいと。

その時、戦闘が収まったはずの市街で砲声がとどろきます。前回のラストでエレンたちめがけて放たれた砲弾です。

立ち上る蒸気に何かを察知し屋根に駆け上ったライナー、アニ、ジャンが目撃したのはエレンが呼び出した巨人の上半身の骨格でした。

 

我に返ったエレンは巨人の体から自分の腕を引きぬきます。ブチブチと嫌な音がします。

エレンは父の記憶が蘇ったことをミカサとアルミンに話し、生家の地下室に行く必要があると説明します。

そして当然の疑問・・・なんぜ地下室に隠したのか?今どこで何をしているのか?を口にしますが、今はそれを考えている場合ではない!

 

エレンはもう一度巨人化して壁を越えると主張。なぜかはわからないができる確信があると言います。

鼻血が出ており、顔色が悪く呼吸が荒いなど、巨人化はエレンの体力を奪うようです。

 

エレンは構わず単独での強行突破を主張、ミカサとアルミンは置いて行くといい、ミカサと口論になりますが、最後の判断はアルミンに託します。

アルミンが駐屯兵団を説得することができるなら、それに従うと。

 

アルミンはずっと、自分が役に立たない人間だと思い込んできました。100人に値すると呼ばれたミカサ、エレンのような強い意志を持つわけでなく、常に守られる側なのだと。

しかしそれは単なる思い込みでしかなく、エレンもミカサもこれまで何度もアルミンに助けられたことを知っていたのです。

アルミンにかけられた呪縛は解けました。自分が誰よりも信頼する二人が、自分を信じると言ってくれている。アルミンの目に光が宿ります。

「必ず説得してみせる!!」

アルミンは武装を外し、包囲する兵団へ歩み寄ります。

 

彼が兵団への説得材料として提示したのは「巨人がエレンを襲った」という事実。

巨人にとってエレンは敵なのです。

ですが隊長は恐怖のため思考停止状態であり、聞く耳は持ちません。

アルミンは一世一代の大舞台、力いっぱいの敬礼をし説得を続けます。

 

そして隊長が砲撃の合図の手を振り下ろそうとしたまさにその時、後ろからそれを制止する人間が!

「よさんか 相変わらず図体の割には子鹿のように繊細な男じゃ」

「お前にはあの者の見事な敬礼が見えんのか」

なんか話のわかる大物っぽいのが来ました!

その名はピクシス司令!エレンたちの話を聞いてくれるそうです。命拾いしたね!

 

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