(7)小さな刃
巨人に包囲された前線の拠点で、兵士が一人自殺しました。
漫画で銃を使った自殺というと決まってペルソナ3タイプ(こめかみに当てて引き金を引く方法)なのですが、あれは実は成功率が低いそうです。
頭蓋骨で弾が滑って助かってしまうのだとか。
正しいのはこの進撃の巨人で描かれた方法で、口にくわえて喉をぶち抜くやり方だそうです。ためになるなあ、進撃の巨人!
立てこもっているのは補給部隊で、巨人に包囲されて戦意喪失したらしい。
拠点へ行かないと前線の兵士たちは機動装置にガスが補充できず、壁が登れません。
巨人は人間の存在を感知するらしく、わらわらを群がっています。
ジャンは完全に諦め顔。
「つまんねえ人生だった」「こんなことならいっそ・・・言っておけば・・・」
これはズバリ、恋の悩みですね!
死ぬくらいなら告白しておけばよかった・・・相手は誰でしょうか?
この場にいないのはミカサですが。
アニとライナーの気になる会話。
「ライナー・・・どうする?」
「まだだ・・・やるなら集まってからだ」
何をやるのか、集まってどうするのか、よく分かりません。残った兵士が集まってから?それとも巨人が一箇所に集まってから?
彼らは何をやろうとしているのでしょうか。
そこへミカサが合流。エレンを探します。アルミンは号泣しつつエレン以下34班の全滅を宣言、ミカサにエレンの死を告げます。
ミカサのとった反応は意外にも冷静。
「アルミン 落ち着いて 今は感傷的になってる場合じゃない さあ立って」
エレンを亡くした現実感がないのか、冷静に状況を確認し、周囲を鼓舞する演説まで始めるミカサ。
「私は強い・・・あなた達より強い・・・すごく強い!
・・・ので私は・・・あそこの巨人どもを蹴散らせることができる・・・例えば・・・一人でも」
「あなた達は・・・腕が立たないばかりか・・・臆病で腰抜けだ・・・ とても・・・残念だ
ここで指をくわえたりしてればいい・・・くわえて見てろ」
「できなければ・・・死ぬだけ でも・・・勝てば生きる
戦わなければ 勝てない」
ミカサは普段あまり感情を表に出すタイプではなく、この演説も淡々とした調子で語りかけます。人前で話すことに慣れていないのでしょう、つっかえながら精一杯自分の言葉を絞ったミカサは、言葉の通りに単身飛び出していきます。
ジャンが後に続きます「お前ら!本当に腰抜けになっちまうぞ!」
一人、また一人と前進を始める兵士たち。ミカサの勇気が兵士たちに活路を与えたのです。
ミカサは獅子奮迅の活躍を見せますが、いつもと違って冷静さを欠き、ガス欠になるまで残量に気づきませんでした。
ガスを失って露天のテントへ墜落。そこへ巨人が2体接近します。
2体の巨人に挟まれたミカサは正座して「いい人生だった」とまとめモード。安らかな表情です。やはりエレンを失ったらこんなに脆い。
が、ミカサは思い出してしまいました。誘拐犯を殺したあの日、エレンが声の限りに叫んだ「戦え!」という言葉を。
ごめんなさいエレン・・・私はもう諦めない・・・死んでしまったらもう・・・あなたのことを思い出すことさえできない
だから 何としてでも勝つ!何としてでも生きる!
涙を溜め、再び立ち上がり、折れた刃で巨人に立ち向かうミカサ。果たして勝ち目はあるのか!?
ドドォ!轟音とともに唸りをあげたのは背後から近づいていた巨人の拳!
その拳がもう一体の巨人の顔面にクリーンヒット!下顎が吹き飛びます。これは予想外の展開!
倒れた巨人へ追い討ちをかける巨人!
巨人が巨人を殺してる!?
前代未聞の光景にただ絶句するミカサ。
この巨人は味方なのか?なぜミカサを守ったのか?次号へ続く!
各話感想 の記事
- アニメ版と原作は年代の描かれる順番が違う - 2013/4/18
- 進撃!巨人中学校とは? - 2013/4/10
- (44)打・投・極 - 2013/4/9
- エレンが腕力で物事を解決する様子を振り返る - 2013/4/3
- (43)鎧の巨人 - 2013/3/9