(5)絶望の中で鈍く光る

エレンが巨人にバクッ!ごっくん☆されてた頃、壁の周辺では名も無き駐屯兵団が巨人に砲撃を浴びせていました。

恐るべきは巨人の再生能力!頭をふっ飛ばしてもすぐに元通りです。刀を持って止めを刺す先遣班はすでに全滅。もはや時間稼ぎ程度しかできません・・・。

 

エレンに助けられたアルミンは訓練同期生と合流、皆それぞれに気が動転していて小競り合いが起こります。そんな時でもクリスタは天使。発言が天使すぎて逆に胡散臭いです。

アルミンはこの世界の現実に気付かされます。「最初からこの世界は地獄だ」「強いものが弱いものを食らう 親切なくらい分かりやすい世界」・・・。

こういう現実を学校では教えてくれません。一時期「ゆとり教育」という愚かな政策が推進されましたが、その最盛期には「運動会の徒競走で順位をつけるのはよくない」として手をつないで皆で一等賞、みたいなことが行われていたそうです。彼らはその後社会に出てあらゆる面で他人と比べられ順位をつけられ、勝ち負けを判定されながら、ちゃんと適応して暮らせているのでしょうか?

 

アルミンは路上で倒れているフランツと、その救命措置をおこなうハンナを見つけます。何度も蘇生術を施しているのにフランツが生き返らないと訴えるハンナ。

それもそのはず、フランツの身体は腰から下がなくなっていて、ハンナは上半身だけになったフランツに心臓マッサージと人工呼吸をしていたのでした。

 

場面は代わり、内地へと向かう門の前ではなぜか住民がもめています。どうやら荷車がつっかえて門を塞いでしまったようです。荷車の持ち主は街の商会のボス、避難に際して自分の莫大な財産を全て持ちだそうとしたようです。

そもそも、門を通れないようなサイズの荷車をなぜ使ったのかという疑問は残りますが、よーく見ると荷車本体の横幅はギリギリ門を通れそうです。上の荷物が横に膨らんだために通れなくなったのでしょうか。

悪いことにそこへ一体の巨人が突入してきました。このままでは全滅する!一目散に追いかける兵士たちも、全力疾走する巨人に追いつけません。

そこへひとつの影が後方から急接近。一刀のもとに巨人のうなじを刈り取り、地面へ切り伏せます。影の名はミカサ・アッカーマン。歴代でも随一と呼ばれる実力の持ち主です。

 

ミカサはボスに詰め寄ります。仲間が命がけで戦っているのだと。ボスはこれまでタダ飯食わせてやったんだから死んで当たり前だと反論。ミカサも黙っていません。

「人が人のために死ぬのが当然だと思ってるのなら・・・ きっと理解してもらえるだろう 時に・・・一人の尊い命が多くの命を救うことがあることも」

光のない目でボスに歩み寄るミカサ。殺る気です。ミカサは15~16歳といったところかと思われますが、こんなにも冷徹に人を殺せるのでしょうか?まったく躊躇や葛藤を見せません。

それがさも当然だと言わんばかりに、スタスタとボスへ近づきます。ボスも殺されてはたまりませんので、「お前の上司に言いつけちゃうもんね~!いいの?クビになっちゃうよ?」と精一杯の抵抗。

「? 死体がどうやって喋るの?」・・・プロです。もうこの子、何人か殺ってますよこれ。幕末で要人暗殺してた頃の人斬り抜刀斎と同じ目をしてますもん。ボスもちょっとちびってしまって、「ふっ・・・荷台を引け・・・」と大物ぶるのが精一杯。内心ガクブルです。お礼をいう住民に敬礼で応えるミカサですが、またいつもの頭痛が始まります。この頭痛の正体は一体?

追いついてきた上官もミカサの落ち着きように困惑。一体過去にどんな経験をしたのか不思議がります。

 

ここでミカサの頭痛にまつわる回想シーンへ。

時は844年。シガンシナ区壊滅の「あの日」から1年前、物語の現在から6年前です。

 

ミカサは母から右手首に刺青をされていたようです。母によると「この印は私達一族が受け継がなきゃいけないもの」なのだとか。包帯に隠れて図案は見えません。

家には父親もいます。どうやらこれがミカサの生家と実の両親のようです。

今日はイェーガー医師が往診にくるとのことで、それを待っている様子。見たところ皆元気そうですが、誰か病気なのでしょうか?

 

イェーガー医師は息子のエレンをつれて往診にやってきましたが、アッカーマン家のドアを叩いても返事はありません。ドアを開けたイェーガーの前に広がるのは、血の海に沈むアッカーマン夫妻の変わり果てた姿でした・・・。

 

誰が、何のために夫婦を殺したのか?サスペンス!

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