(3)解散式の夜

訓練兵団を卒業した兵士たちの進路は3つ

・駐屯兵団(守備兵力)

・調査兵団(壁外調査の担当)

・憲兵団(王の近衛兵・成績上位者のみ)

駐屯兵と調査兵は自由に選択できるようです。

 

エレン達は「第104期訓練兵団」だったようです。人類が巨人に食いつくされたのが107年前とされていますので、その事件から3年後に現行体制がスタートしていたことになります。

 

訓練兵団の解散式が終わり、寄宿舎の食堂で卒業生たちが語らっています。ジャン・キルシュタインとマルコ・ボット。ふたりとも成績上位で表彰されていました。

理由は違えど、二人共憲兵団を志望。ジャンは内地での快適な暮らしという特権のため。マルコは王の近くで働けるという栄誉のため。

ベルトルト・フーバーも憲兵団。アニ・レオンハートも憲兵団志望ですが、ジャンに向かって「あんたと一緒だとは思われたくないわ」とちょっと不快感あらわです。

 

そこへ食って掛かったのは主人公エレン。ミカサが止めます。

ジャンは自分は現実主義だと前置きし、4年前の出来事について語り始めました。

彼の言うところを整理すると、

・人口の2割を投入して領土奪回の総攻撃を仕掛けたが、ほとんど全員が死んだ

・巨人を1体倒すのに30人が死んだ

・地上にいる巨人の数は人類の30分の1どころではすまない

要するに、人類は巨人に勝てないというのがジャンの持論でした。

対するエレンも負けていません。巨人に物量戦を挑めば負けるのは当然、情報が蓄積され戦術が発達すれば希望はあると。

そして夢を語りました。外の世界を探検したい。彼の内面は5年前の惨劇当時から変わっていなかったようです。

 

そして始まる殴り合いという名の友情の儀式。どうやら、ふたりとも口喧嘩より体でコミュニケーションする方が好きなようです。

エレンは対人格闘の成績でミカサについで2位。ジャンの肝臓へいい角度の左アッパーを叩き込みます。

ミカサが力づくの仲裁で場を収めましたが、ジャンは捨て台詞で「いつもそうやってミカサにおんぶに抱っこだ、そのまま調査兵団にもミカサを巻き込むつもりだろ!」と言い放ちます。

 

ミカサに質すと確かに彼女は調査兵団を志望しており、その理由はエレンを守るため。曰く「エレンは私と一緒にいないと早死にする」「人生が続く限り・・・一度死んだ私を再び生き返らせた恩は忘れない」

生涯添い遂げると堂々の告白? エレンとミカサは一緒に住んでいましたが苗字が違うので兄弟ではなく、現在も恋人という感じではありません。

先ほどの喧嘩の仲裁でもわかるようにこの5年の間、感情的になりやすいエレンをいつも諭してきたのはミカサだったのでしょうね。エレンには自分がいないとダメ・・・ダメ男をヒモとして囲う女の心理みたいな感じです。

よく分からないのは「一度死んだ私を再び生き返らせた」というくだりですが、まさか物理的に死体を生き返らせたわけではないでしょうから、これは比喩的な意味・・・すなわち生きる意味や方法をなくしていたミカサに居場所や生きがいを与えた、というような意味でしょうか。

 

二人を呼びに来たアルミン。彼もまた調査兵団を志望していました。いじめられっ子だった昔と変わらず、彼は体力的に人より劣っているようです。その反面、座学はトップとのことでした。

 

ここで久々登場の酔いどれハンネスさん。今は駐屯部隊長に出世していました。5年経っても外見は変わっていません。

前回疑問だった、エレンの父親が恩人というエピソードを聞けます。

ハンネスの奥さんが伝染病にかかり、大勢がその病気で亡くなった時、エレンの父であるイェーガー医師が抗体を持って街に現れ、みんな助かったのだと。

このエピソード、なんか怪しくないですか?

なぜエレンの父は抗体を持っていたのか?どこから来たのか? なんというか、自作自演のニオイがします。

 

そんなイェーガー先生ですが、5年前に妻であるカルラが亡くなった後にエレンと会っています。が、その後で消息不明になったそうです。

最後に会った時、イェーガーは泣きながらエレンにぶっとい注射をしています。何の薬なのかはわかりませんが、記憶障害を引き起こす作用があったらしく、エレンがその時のことを思い出そうとすると激しい頭痛がする模様。やっぱり怪しいですよこのオッサン。怪しすぎます。

 

さて翌日、同期生たちと一緒に壁の上に設置された大砲の整備をするエレン。

同期の中にはエレンが語った壁外を探検する夢や巨人を打ち倒す希望に感化され、調査兵団を志す者がチラホラ出始めたようです。

そんなに簡単に身を投じられるものなんでしょうか?

訓練兵、すくなくとも100人単位で在籍していたはずです。訓練がどれくらいの期間かはわかりませんが、その中で最終的にトップ10に入るというのは並大抵のことではなく、かなりの目的意識がなければ果たせない偉業だと思われます。それだけ憲兵団に入って特権的な待遇を得るというのは魅力的かつ切実な願いであったわけです。

それを簡単に捨てられるくらいならば、最初からトップ10は他の人に譲れば良かったのに・・・11位の人が死ぬほど悔しい思いをしているに違いありません。

 

そこへサシャ・ブラウスが脈絡もなく肉を持って登場。「上官の食糧庫からお肉盗ってきました」

周囲の反応は一様に「お前・・・本当にバカなんだな」「バカって怖えぇ・・・」。完全にバカ扱いです。

ここで分かるのは、土地が減って肉の生産量が減り、食肉が貴重品になったこと。一応その辺の考証はされているようです。

 

皆でその肉を食い、腹をくくって土地を奪還し、そして牛も羊も増やそうぜ!前向きな少年少女たちのささやかな決起集会です。

「あれから5年経った」「3分の1の領土と2割の人口を失ってようやく人類は尊厳を取り戻しつつある」

「勝てる 人類の反撃はこれからだ」

少し強いながらも爽やかな風がエレンの頬をなでます。エレンの顔も険がとれて清々しく、凛々しい表情。

 

次の瞬間、何の前触れもなく目の前に突如あの日と同じ超大型巨人が姿を表しました!!

もう本当に目前、数メートルの距離に巨人の顔です。

巨人出現にともなう熱風で兵士たちは吹き飛ばれて壁から転落。腰につけた立体機動装置を使い難を逃れます。

そうしている間に巨人はまたしても壁を蹴り壊して破壊!兵士たちに絶望の色が広がる中、エレンはいち早く思考を切り替え班員に応戦を指示。

「これは好機だ絶対逃がすな!壁を壊せるのはこいつだけだ!こいつさえ仕留めれば・・・!」

さすが主人公、果てしなくポジティブですね。巨人の出現はピンチでなくチャンス!こういうマインドが何事にも大切です。

ところで5年前の惨劇の日、ウォールマリアの壁をぶち破ったのは普通サイズの巨人のタックルだったような気がするのですが・・・。

あれはまだ門が閉まりきっていなかったという理由があるんでしょうか?

 

再び壁を登ったエレン。巨人とばっちり目が合います。

「よう・・・5年ぶりだな・・・」憎い敵を目の前にしても余裕の態度、結構大物ですね。

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