特別編 イルゼの手帳

物語を考える上で非情に重要な特別編。週刊少年マガジンへの出張です。

 

今回はエレンたちは登場せず、時系列で言うとエレンが岩で穴をふさいだトロスト区奪還作戦より1年ほど前、第34回壁外調査にさかのぼります。

今回の主人公はイルゼ・ラングナー。巨人によって潰走した第二旅団の構成員です。馬と立体機動装置を失い、徒歩でひたすら街を目指しますが帰還は絶望的。巨人と遭遇した時点でアウトという状況です。

彼女にできること、それは今の状況を克明に記録し続けること。

「武器はないが私は戦える この紙に今を記し 今できることを全力でやる 私は屈しない」

そう手帳に書いた瞬間、目の前に巨人が現れます。THE・END!

 

唸り声をあげてイルゼを押し倒した巨人。巨大な顔面がイルゼの目前に迫ります。

イルゼはそれでも巨人の様子を手帳に書き続けます。6m級、すぐに私を食べない・・・

 

すると巨人はこれまでの物語で見たことのない行動を取ります。

「ユ・・・ミル・・・の・・・たみ・・・」

「ユミル・・・さま・・・」

「よくぞ・・・」

なんと、人語を話します。これは人類史上稀に見る出来事です。

 

これまで巨人とは様々な方法で意志の疎通が図られてきましたが、教科書にはそのすべてが失敗に終わったと記されています。

ユミルの民、ユミル様、よくぞ

これだけでは何のことかわかりませんが、ともかくこの巨人はイルゼに語りかけ、そしてひれ伏すようにして四つん這いになります。

 

イルゼはあなた達は何?どこから来たの?どうして人間を食べるの?と質問しますが、答えはなくうめき声だけ。

興奮したイルゼはこの世から消え失せろ!と巨人を恫喝しますが、巨人はそれに応えるように自分で自分の顔の皮を引きむしり始めます。異様な光景です。

イルゼはスキを見て逃げ出しますが、次の瞬間には巨人に捕獲され、結局頭から食われて絶命しました。

 

そしてその場には手帳が残り、一年後・・・。

壁外調査でその場所を訪れたリヴァイたちがイルゼのジャケットと手帳を回収します。

 

この記録がどのようにして人類の役に立つのでしょうか?

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