ライナーとベルトルトの活躍を振り返る(中編)

前回の記事の続きです。

ライナーとベルトルト、二人のこれまでの行動を振り返っておさらいしてみます。
彼らは一体これまでどのような発言や行動をとってきたのでしょうか?

なお、当然ながら物語の核心に触れるネタバレを含みます
未読の方はご覧にならないことを強くおすすめします。

(コミックス既刊9冊分+別マガ2013年3月号まで)

 


5巻

・エレンの裁判→リヴァイ班へ
・壁外調査へ出発
などが主な内容です

 

エルヴィン団長による、調査兵団の新人勧誘演説。

巨人攻略の秘密は地下室にあり!との極秘情報をやすやすと公開する団長。
ライナーも思わず釣られちゃいました。

 

 

結果的にアニは憲兵団へ、ライナーとベルトルトは調査兵団へ行くことになりました。
背中越しにアニを見送るベルトルさん。
三者の間でどのような相談がなされたのでしょうか。

 

 


6巻

最初から最後まで女型の巨人づくしの6巻です。

 

あいつは巨人の体をまとった人間だ!
女型の巨人の正体をあっさり看破するアルミン。
ライナーも(やべえよ・・・簡単にバレてるじゃん)と冷や汗が頬をタラリ。

アルミンいわく、食うため以外に殺すのは巨人の本質と異なるからだそうです。

 

 

いわくつきの伏線シーン。
この時陣形内のエレンの居場所を確認し、それを女型の巨人に伝えた奴がいた!
誰だ? 誰だ誰だ誰だ・・・ ライナーだ!

ライナーさんも陽動にひっかかってないで、少しは自分で考えてください。

 

 

その後女型に斬りかかり、あっさり捕まった挙句握りつぶされそうになるライナー。
八百長にしては骨まで軋んで眼球飛び出しそうになってますけど。
女型の絶妙な力加減が光ります。

ちなみに「進撃の巨人」では巨人に手でキャッチされて生き残る人はほとんどいません。
 

女型の手の平に刃でメッセージを刻みつけ、
それを隠すためか急いで撤収するライナー。

この直後、女型の巨人はエレンのいる方角へ向けて転身。
なぜ? なぜエレンの居場所がわかったの?
→ライナーが教えていたからでした。

 

 


7巻

この巻もほとんど女型との戦い。
リヴァイ班が壊滅してエレンが捕まるもなんとか奪還し、
手ぶらで街に帰ったとこまで。
ほとんどが女型とエレンやミカサの戦いで、
その他のメンバーはあまり出て来ません。

 

女型を捕獲するため、森の奥で拘束兵器を発射する轟音。
いぶかるライナー。
久しぶりに喋ったと思ったら「ごめん・・・知らない」だけのベルトルさん。
ユミル同様、重要なキャラは徹底して存在感が脱臭されています。

出番これだけ!

 

 


8巻

 

女型の正体が発覚→街中での捕獲作戦が中心。
エレン、ミカサ、アルミン、ジャン以外の104期は
巨人の内通者の疑いありということで離れた施設へ軟禁されています。

 

もしかして自分たちが疑われているのか・・・
焦燥と疑念がにじむライナー。
ちょっと騒ぎを起こして監視役の反応を伺ってみようか、
とコニーの脱走計画に加担を申し出たりしています。

 

 

巨人の足音が聞こえると叫んだサシャ。

「はあ?バカ言ってんじゃねえよ、俺が壁を破ってないのに誰が穴を開けるんだよ?」
と言いたいのをこらえて客観的な意見を述べるライナーでした。

 

 

巨人が攻めてきたぞー! 急いで逃げてー!
ミケさんは「他から巨人が攻めてきたから104期に巨人はいない」
と結論づけたようですが、それって正しい論理なんでしょうか?

実態はご覧のとおり、巨人のバーゲンセール!
今見るとかなり笑える集団です。

 

 


9巻

壁の穴探し→コニーやサシャの村→ウトガルド城到着、巨人の襲来まで。

 

 

ガタッ。壁が破られたと聞いてライナーとベルトルトも困惑。
「え? お前、やった?」「やってねーし」「じゃあ誰が?」「知らねw」
という内容をアイコンタクト。

 

 

壁の穴を調べるのはライナーにとっても急務。
自分たち以外に壁に穴を開けて巨人を侵入させている奴がいる・・・?

ベルトルトにどうする?と尋ねていることから、
それぞれの意志や判断が尊重されている風に見えます。

 

 

生まれた村が壊滅しており呆然とするコニー。
言葉が見つからず、黙って肩に手をかけるライナー。男の友情です。

ライナーは「故郷」というフレーズに強い執着を見せていることから
ふるさとを失うことに殊更感じ入るところがあるのでしょう。

ベルトルトは何も言いませんが、
「あ~あ、いずれ戦うことになる相手と馴れ合っちゃって・・・
ライナーって昔と変わって甘くなったよね、
そんなことでイザという時に殺せるの?」
とでも思っているのでしょうか。意外と怖いタイプです。

3年も同じ釜の飯を食って苦楽を共にしてきたのであれば、
それがいくら抱えた目的のためであっても少なからず感情移入するのが普通でしょう。
兄貴分のライナーといえどもまだ10代ですしね(詐称してなければ)。

 

 

巨人が母親に似ていると気づいたコニー。
強い調子で叱咤して動揺を打ち消させようとするライナー。

コニーのことを心配して気を強く持てと励ましているのか、
それとも村の人間が巨人化していることを気づかれたくないのか・・・

言っていることは正しいしカッコイイですね。

 

 

ウトガルド城に着いて人心地つけたところで、コニーが村の件を蒸し返しました。
茶化してうやむやにしたユミルに礼を言い、「その調子で続けて欲しい」と頼むライナー。

やはりライナーはコニーにそのことを公言して回って欲しくない、
と捉えたほうがいいでしょうか。

ユミルはユミルで自分も巨人ですし、
ライナーとは違った角度から結果的にライナーと同じことを考えているのかもしれません。

 

 

この缶詰のラベルの文字が読めたのはユミルだけ。
ライナーは本当に読めないのか、
一般人を装うために読めないフリをしているのかは分かりません。

もし本当に読めないのだとすると、ウトガルド城を拠点として生活していたのは
壁の中の人類でもなく、ライナーらの勢力でもないということになります。

またライナーの反応でよくわからないのは、
彼が「にしん」という 単語を知っていたかどうか。

にしんは海水魚ですから「進撃の巨人」の舞台である壁の中では捕ることができません。
また海をはじめ壁の外に関する情報は禁制ですから、図鑑などで知ることもできないはず。
そのため海水魚はその存在自体が知られていないのです。

(A)にしんという言葉の意味がわからず、文字も読めない
(B)にしんという言葉は知っているが、文字は読めない
(C)にしんという言葉も知っていて文字も読めているが、知らないフリをしている
(D)にしんという言葉の意味は知らないが文字は読めていて、読めないフリをしている

さてライナーはどういった状況だったのでしょうか?
それによって彼の言う「帰れなくなった故郷」がどういう場所なのかが変わってきますね。
みなさんはどう思いましたか?

 

予想より長くなったのでさらに続きます

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